課題解決:セキュリティと低レイテンシ、プロジェクト要件に応じた選択肢
HTTPSによるセキュアな通信
HTTPSエンドポイントでは、クライアントとERPC間の通信全体がTLS(Transport Layer Security:通信を暗号化するためのプロトコル)によって暗号化されます。これにより、購読リクエストの内容や返されるストリームデータが秘匿され、通信経路上の第三者による内容の読み取りが困難になります。
例えば、自社の顧客ウォレット情報など、特定のグループに属するアドレス一覧がプロジェクトにとって機密情報となる場合、HTTPSはデータの秘匿性を確保する上で有効な選択肢となります。TLSハンドシェイクは接続確立時に発生しますが、長時間接続を維持するgRPC(高パフォーマンスなオープンソースRPCフレームワーク)ストリームにおいては、このコストを繰り返し発生させることなく利用できます。
HTTPによる超低レイテンシ通信
一方、HTTPエンドポイントではTLSのハンドシェイクや暗号化・復号処理そのものが存在しません。Solanaブロックチェーンのリアルタイム処理において、データ発生からアプリケーションへの到達までの経路上のあらゆる処理がレイテンシに影響するため、TLS処理を伴わないHTTP通信は、通信経路上の処理を可能な限り減らしたい低レイテンシ用途に適しています。
短い間隔で接続を再確立する構成や、経路上のオーバーヘッド(処理の負荷)を一切許容できない構成では、HTTPが有利な選択肢となります。
ERPCは、レイテンシを最優先するのか、購読内容の秘匿性を最優先するのかという、プロジェクトごとに異なる判断に対し、適切な選択肢を提供します。
対象となるエンドポイントと利用方法
今回のHTTPS対応の対象は、以下の共有エンドポイントです。
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Direct Shreds Connect
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Direct Shreds Turbo
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共有Geyser gRPCストリーム — スタンダード
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共有Geyser gRPCストリーム — プレミアム
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共有Geyser gRPCストリーム — Burst
これらのエンドポイントは全リージョンでHTTPSが有効化されており、既存のHTTPエンドポイントも引き続き利用できます。Shreds BundleおよびERPC Bundleに含まれる共有エンドポイントもHTTPSの利用が可能です。
なお、専有(Dedicated)エンドポイントは今回の対象外であり、接続方式に変更はありません。
簡単な切り替えと認証
接続方式の切り替えは、ERPC Webダッシュボードのエンドポイント表示から簡単に行えます。HTTPSとHTTPを切り替えると、その方式に対応したエンドポイントURLが表示されるため、クライアントに設定するだけで利用を開始できます。
どちらの方式も、ERPCに登録済みのIP許可リスト(接続を許可するIPアドレスのリスト)を共通で使用します。認証は登録済みIPアドレスに基づいて行われるため、HTTPSに切り替えるためにIPを再登録したり、トークンやAuthorizationヘッダーを追加したりする必要はありません。
ERPC Webダッシュボード:https://dashboard.erpc.global/ja
Jito ShredStream終了後の継続提供と柔軟な料金体系
Jitoが提供するJito ShredStreamは2026年9月5日にサービスを終了しますが、ERPCの共有型Shreds製品はその後も継続して提供されます。今回HTTPS対応となったDirect Shreds ConnectおよびDirect Shreds Turbo、Shreds Bundleの複数IPプラン、ERPC Bundleに含まれるDirect Shreds Connectは、9月5日以降も引き続き利用可能です。
ERPCの共有エンドポイントは、1時間単位の時間料金から利用できます。これにより、月額契約を前提とせず、実際のワークロードでHTTPSとHTTPの両方を試し、レイテンシと秘匿性のバランスを自社の環境で確認することが可能です。まずは短時間の検証から始め、その結果をもとに最適なプランを選択できます。
今後の展望:UDP Forwardingの新製品提供
Shredsの配信経路そのものをよりシンプルにする「UDP Forwarding」については、リニューアルした新製品が近日中に提供される予定です。低レイテンシを最優先する用途にはUDP、既存のgRPCインターフェースを利用したストリーム購読にはShreds gRPCというように、用途に応じて適切な配信方式を選択できる構成を目指しています。
対応リージョン、料金、詳細仕様、正式なリリース日については、準備が整い次第改めて発表されます。
ERPCは、データソースへの近接性、ネットワーク経路、ハードウェア、OS・カーネル、そしてユーザーへの最終的なデータ配信方式までを含め、一つの低レイテンシインフラとして設計されており、今回のHTTPS対応は、その配信方式の選択肢を広げる取り組みの一環です。
問い合わせ先
サービスに関するご不明な点は、ERPC Webダッシュボードのサポートチャットまでお問い合わせください。
関連リンク:https://labo.elsoul.nl/ja/news/2026/08/28/erpc-shared-endpoints-https-http-dual-support-20260828/
