ストレージブランドのTERRAMASTERは2026年10月29日、開発者向けプラットフォーム「TOS Developer Platform」と、アプリ掲載報奨プログラム「App Listing Reward Program」を正式に開始しました。対象は、独立開発者、オープンソースプロジェクトのメンテナー、ホームラボやセルフホスティングの愛好家です。既存のアプリケーションをTOS向けに適合させ、TOS App Centerで公開するための開発・申請環境が提供されます。
新しいソフトウェアをゼロから作る必要はなく、既存プロジェクトをパッケージ化してTOS向けに適合させる仕組みです。承認されたアプリケーションはTOS App Centerで公開でき、世界各地のTERRAMASTER NASユーザーに配布・紹介する機会が得られます。

2027年4月30日までの公開で、対象アプリ1件につき最大30米ドル
App Listing Reward Programでは、2027年4月30日までにTOS App Centerで公開された対象アプリについて、1件につき最大30米ドルの報奨が提供されます。対象アプリを複数公開した場合は、その件数に応じて報奨を受け取れます。参加資格や報奨の付与・配布は公式プログラム規定に従い、最終的な認定はTERRAMASTERが行います。活動の完全な条件はTERRAMASTER公式フォーラムで公開されます。
既存プロジェクトをNASアプリへ 参加のハードルを抑えた設計
セルフホスト型ツールやオープンソースアプリをNASで動かせる形にするには、専用ハードウェアの用意、パッケージ仕様の確認、公開手順の把握といった負担が開発者にかかります。TOS Developer Platformでは、公式ドキュメントとテンプレートを使って既存プロジェクトをTOS向けにパッケージ化し、公開まで進められます。
対応形式はDebとDockerです。Deb向けにはシングルパッケージ/デュアルパッケージ、Docker向けにはDocker Composeを用いる公式テンプレートが用意されています。初めてTOSアプリを開発する場合でも、クイックスタート、開発環境、ローカルテスト、CI/CD、公開申請などの章から必要な情報を確認できます。主な特徴は次のとおりです。
- 有効なメールアドレスで登録でき、実名認証は不要
- 開発・検証にTERRAMASTER NASの実機は不要で、Ubuntu 22.04の仮想マシンを利用可能
- 公式テンプレートと開発ドキュメントをGitHubで公開
- オンラインのセルフサービス申請、自動検証、審査状況の確認に対応
- APIアクセスとCI/CDガイドを提供し、既存のリリースフローとの連携を支援
なお、Debアプリはx86_64とaarch64を別アプリとして登録します。Dockerアプリは現時点でx86_64に対応しています。対応条件の詳細は開発ガイドで確認できます。
登録からTOS App Center公開までのステップ
公開までの流れは以下のとおりです。
- TOS Developer Platformで開発者アカウントを登録し、メール認証を完了するとアカウントが有効になる
- 公式ガイドとテンプレートを参照し、DebまたはDockerアプリを開発・パッケージ化する
- 公開設定したGitHubまたはGiteeリポジトリでReleaseを作成し、アプリのパッケージとSHA-256チェックサムを登録する
- Developer Platformでアプリを作成し、対象のReleaseとパッケージを選んでバージョンを申請する
- 自動検証と審査を経て承認されると、通常1~2営業日以内にTOS App Centerで公開される
自動検証では、設定ファイル、必須項目、言語ノード、アイコン、チェックサム、パッケージ形式などがチェックされます。審査は公開要件への適合を確認するもので、第三者アプリの完全な安全性や無欠陥を保証するものではありません。アプリの利用条件やサポート範囲は、各アプリの案内で確認する必要があります。
寄付リンクで開発者自身の支援窓口を設置可能
開発者は、アプリ詳細ページに自身で管理するHTTPSの寄付リンクを設定できます。TERRAMASTERは寄付手数料を徴収せず、寄付金の受領、決済、精算には関与しません。決済サービスの手数料や条件は、開発者が選んだサービスの規定に従います。
TERRAMASTERは、ネットワークアタッチドストレージ(NAS)とダイレクトアタッチドストレージ(DAS)を中心に、家庭、クリエイター、プロフェッショナル、企業向けのデータストレージ製品とソリューションを展開しています。データの保存、管理、共有、保護を支えるハードウェアとソフトウェアの提供に取り組んでいます。技術的な問い合わせは、同社の開発者向け窓口で受け付けています。
