導入事例から学ぶ、kintoneとgusuku Customineによる業務改善
情報システム担当者やDX推進担当者の皆様にとって、既存システムの老朽化や業務の非効率性は大きな課題です。特に、複数の拠点を持つ企業では、店舗ごとに異なるシステムや運用がサイロ化(部署やシステムが独立し、連携が取れていない状態)を招き、経営判断に必要なデータの収集・分析を困難にすることが少なくありません。
本記事では、日本海ガス絆ホールディングスグループの株式会社モット日本海ガスが、サイボウズ社の業務アプリ開発プラットフォーム「kintone(キントーン)」と、kintoneの機能をノーコード(プログラミングコードを書かずにソフトウェア開発やカスタマイズができる手法)で拡張するサービス「gusuku Customine(グスク カスタマイン)」を導入し、販売管理業務の抜本的な改善とDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進した事例をご紹介します。

日本海ガス絆ホールディングスが直面した課題
株式会社モット日本海ガスは3つの店舗を運営しており、以前は各店舗が独立してシステムを運用していました。そのため、以下のような課題に直面していました。
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情報の一貫性欠如: 商品マスタや価格情報が店舗ごとにバラバラで、キャンペーン価格の適用も店舗間で異なることがありました。
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営業成績の把握困難: 店舗をまたいだ営業成績の集計や分析が難しく、経営判断に活用できるデータが不足していました。
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業務フローの分断と非効率: マスタ登録や発注書はシステムで管理するものの、見積書はExcelで作成し、FAXで手動送付。システムとExcelを行き来する作業が常態化し、情報の抜け漏れや転記ミスが発生しやすい状況でした。
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イベント運営の負担: 一年で最も売上が集中する「ガス展」では、紙ベースでの受注受付と基幹システムへの手動入力のため、イベント期間中毎日3名の事務スタッフが必要でした。
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見積作成の長期化: グループ会社の事例では、見積作成に3週間もの時間を要していました。
「kintone」と「gusuku Customine」で何ができるのか?
日本海ガス絆ホールディングスは2023年にDX推進部を発足し、kintoneを軸としたグループ全体の業務改善に着手しました。その中で、kintoneの機能を最大限に引き出すためにgusuku Customineを正式導入。以下の具体的な改善を実現しました。
1. 販売管理業務の一元化と効率化
商談から見積、受注、発注、工事、売上、入金消込までの一連の業務をkintone上で一気通貫につなぐシステムを構築しました。Customineを活用することで、以下のような機能を実現しています。
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案件管理の可視化: 営業担当者ごとに自分の案件のみを一覧表示し、ステータスに応じてタブの色が自動で変化する仕組みを整備。これにより、案件の進捗状況が一目で把握できるようになりました。
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検索機能の強化: 10万件を超える顧客データや商品マスタを、キーワードの部分一致で検索可能に。必要な情報を素早く見つけられるようになりました。
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データ連携の自動化: 受注後は発注アプリへデータが自動で引き継がれ、仕入れアプリの更新内容は営業担当者へコメントで自動通知される仕組みを構築。業務間の連携ミスを防ぎ、スムーズな情報伝達を実現しました。

2. イベント受付業務の劇的な改善
販売管理システムの成功を受け、ガス展の受付管理アプリも構築しました。Customineの部分検索機能により、顧客情報や機器の型式を効率的に検索できるようになり、割引率やキャンペーンも選択式にすることで、普段お客様対応を行わないメンバーでもミスなく対応できるようになりました。これにより、入力データはその日のうちに自動で基幹システム(企業の主要な業務を管理するシステム)へ連携され、毎日3名が担当していた事務スタッフの入力業務がゼロになりました。
3. 他業務への展開と組織全体でのDX推進
この成功体験を起点に、社内では他の業務改善も次々と生まれています。
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見積作成期間の短縮: グループ会社の株式会社TOSUMO建築設計では、既存の施工管理システムとkintone・Customineを組み合わせることで、これまで3週間かかっていた見積作成を数日に短縮しました。
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社内での開発力向上: DX推進部以外でもkintoneとCustomineを扱えるメンバーが増加し、現在では20名以上がアプリ開発に携わっています。
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生成AIを活用した経費精算システム: レシートを撮影するとインボイス(適格請求書)や消費税率をAIが自動で読み取る経費精算システムも、Customineの生成AI連携機能を活用して社内で構築されました。
現在、グループ14社のうち約半数にkintoneが展開され、約300ライセンス、500アプリ以上が運用されており、全社的なDXが加速しています。
gusuku Customine(グスク カスタマイン)とは?
gusuku Customineは、kintoneの「できない」を「できる」に変えるノーコードのカスタマイズサービスです。kintone標準機能では実現が難しい、複雑な業務要件や連携ニーズに対応できます。
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何ができるサービスか?
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kintoneアプリの入力制御、表示制御、自動計算、自動採番など、多様なカスタマイズをノーコードで実現します。
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他システムとの連携や、帳票出力、ワークフローの自動化なども可能です。
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生成AI連携機能も提供されており、最新技術を活用した業務改善にも対応できます。
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どんな課題を解決するか?
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kintone導入後の「あと一歩」の機能不足を解消し、業務にフィットしたシステムを構築します。
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プログラミング知識がなくても高度なカスタマイズが可能になるため、内製化を促進し、開発コストや時間を削減します。
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手作業によるミスや非効率をなくし、業務プロセス全体の自動化・効率化を支援します。
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対象企業規模: 事例のようにグループ企業全体での導入実績があり、中小企業から大企業まで幅広く対応可能です。
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料金・提供形態: クラウドサービスとして提供されており、利用料金は公式サイトで確認できます。
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セキュリティや連携: kintoneを基盤としているため、kintoneのセキュリティに準拠します。API連携などにより、基幹システムや外部サービスとの連携も柔軟に行えます。
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導入・問い合わせ方法: gusuku Customineの製品サイトや、提供元であるアールスリーインスティテュートの公式サイトから詳細情報を確認し、問い合わせが可能です。
まとめ
日本海ガス絆ホールディングスの事例は、kintoneとgusuku Customineを組み合わせることで、企業が抱える複雑な業務課題をノーコードで解決し、組織全体のDXを加速できることを明確に示しています。情報システム担当者やDX推進担当者の皆様にとって、本事例は内製化と業務効率化の大きなヒントとなるでしょう。アールスリーインスティテュートは、kintoneの活用を支援する多様なサービスを提供しており、企業の業務改善を強力にサポートしています。
