はじめに:太陽光発電設備の遠隔監視セキュリティ強化の重要性
近年、太陽光発電設備のような社会インフラを支えるIoT(Internet of Things)機器を標的としたサイバー攻撃が世界的に増加しています。これにより、発電量の監視や制御を行う遠隔監視システムが攻撃を受け、通信障害や情報漏洩といったセキュリティインシデントに繋がるリスクが高まっています。
このような背景のもと、テスホールディングス株式会社の連結子会社であるテス・エンジニアリング株式会社とNTTドコモビジネス株式会社は連携し、太陽光発電設備の遠隔監視を支える通信基盤のセキュリティ強化に取り組みます。この取り組みでは、NTTドコモビジネスが提供するIoT向けNaaS(Network as a Service)である「docomo business SIGN®」を活用し、安全な監視環境の実現を目指します。
「docomo business SIGN®」とは?遠隔監視システムを守るセキュリティ機能
「docomo business SIGN®」は、ネットワーク内でIoTセキュリティを強化する脅威検知・遮断機能を標準搭載したサービスです。これにより、遠隔監視に用いるIoT機器や通信に対する脅威をネットワークレベルで検知し、必要に応じて遠隔から通信遮断などの対処が可能になります。さらに、通信ログの保管やデータ量の可視化機能も備わっており、万が一の事態にも迅速な状況把握と対応を支援します。
専門用語の補足
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IoT(Internet of Things):モノのインターネット。様々な物理的な「モノ」がインターネットに接続され、情報交換を行う仕組みです。
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NaaS(Network as a Service):ネットワーク・アズ・ア・サービス。ネットワークの機能やインフラをサービスとして提供する形態です。利用者は自社でネットワーク設備を構築・運用することなく、必要なネットワーク機能を柔軟に利用できます。

具体的な課題解決と導入メリット
太陽光発電設備の遠隔監視に用いられるIoT機器は、機器性能や運用環境の制約から十分なセキュリティ機能を実装しづらい場合があります。そのため、サイバー攻撃を受けた際に脅威の検知や防御が難しいという課題がありました。
「docomo business SIGN®」を導入することで、以下のメリットが期待できます。
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ネットワークレベルでの脅威検知と迅速な対処:IoTルーターを介した通信上の脅威を検知し、監視センターへ通知するとともに、遠隔から通信を遮断することが可能です。これにより、IoTルーター自体に脅威が生じた際も、遠隔から検知・対処が行えます。
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監視業務の安全性向上:通信環境のセキュリティが強化されることで、遠隔監視業務をより安全に運用できるようになります。
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安定稼働への貢献:サイバー攻撃による通信障害リスクを低減し、発電設備の安定的な稼働を支えます。
テス・エンジニアリングは、自社で所有・運営する太陽光発電所を活用して先行的に運用・検証を進めており、実際の環境下での有効性や運用面での課題を確認済みです。
提供形態と対象企業
本ソリューションは、全国の太陽光発電所の稼働状況を遠隔から監視しているテス・エンジニアリングが、発電設備向け遠隔監視ソリューションの通信基盤として「docomo business SIGN®」を採用し提供します。太陽光発電設備を保有・運用する事業者や、再生可能エネルギー設備の遠隔監視サービスを利用する企業が主な対象となります。
テス・エンジニアリングは、通信回線(SIM)の提供に加え、無線ルーターなどの通信機器の設定や運用まで含めたワンストップでの提供を目指しており、発電設備の安定運営を支える遠隔監視環境の構築を支援していきます。
今後の展望
テス・エンジニアリングは、エネルギー設備全体の導入から運用管理までを手掛ける強みを活かし、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー設備の遠隔監視サービスにおける通信基盤のセキュリティ強化を継続します。また、NTTドコモビジネスとの連携範囲をさらに拡大し、より付加価値の高いワンストップの遠隔監視サービスの提供を目指していく方針です。
NTTドコモビジネスは、企業がAIを活用して生産性の向上やビジネスモデル変革を進める「AI-Centric ICTプラットフォーム®」構想に基づき、ネットワーク・クラウド・IoTを活用したソリューション提供を通じて、企業や産業のDX推進とセキュリティ強化を支援していくとのことです。
専門用語の補足
- AI-Centric ICTプラットフォーム®:企業がAIを積極的に活用し、生産性の大幅な改善、競争力の強化、ビジネスモデルの変革を推進するための、AI時代に最適化された次世代のICT(情報通信技術)プラットフォームを指します。
導入・お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
- テスホールディングス株式会社 広報IR・予算チーム
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