庁内完結型生成AI「Sovereign GaiXer」が自治体の情報保護と業務効率化を両立
埼玉県草加市は、株式会社FIXERが提供するオンプレミス型生成AIサービス「Sovereign GaiXer(ソブリン ガイザー)」の導入を開始しました。これは全国の自治体で初の事例となり、情報システム担当者やDX推進担当者が直面する「セキュリティと利便性の両立」という課題に対し、具体的な解決策を提示するものです。

自治体が抱える生成AI活用のジレンマを解消
多くの自治体では、少子高齢化による人手不足に対応するため、AIを活用した業務改革を重要な施策として推進しています。しかし、一般的な生成AIサービスはパブリッククラウド環境(インターネット経由で提供されるクラウドサービス)を利用するため、個人情報や機密情報の漏洩リスクに配慮が必要です。
このため、これまで草加市では個人情報などを生成AIに入力することを禁止していました。結果として、個人情報を扱う多くのコア業務で生成AIの恩恵を受けられないというジレンマを抱えていました。
Sovereign GaiXerは、この課題を解決するために開発されたオンプレミス型(自社でサーバーやソフトウェアを管理・運用する形態)の生成AIサービスです。機密データが外部に漏れることなく、完全に庁内(組織内の閉じた環境)で動作するため、情報漏洩のリスクを排除できます。
Sovereign GaiXerで実現できること
Sovereign GaiXerは、企業・官公庁向けに特化しており、日本語対応のソフトウェアと専用筐体が一体となったパッケージとして提供されます。これにより、以下のようなメリットと活用シーンが想定されます。
1. 情報漏洩リスクの排除
社内データをインターネットに送信せず、AI処理が本体内で完結します。これにより、個人情報や機密情報を扱う会議録の作成、機密データを含む資料を基にした計画策定、内部規程の素案作成など、これまで生成AIを利用できなかった業務でも安全に活用できるようになります。
2. 短期間での導入とコスト効率
一般的なオンプレミス型生成AIは、サーバー構築からシステム組み込みまでに膨大なコストと期間を要することがありますが、Sovereign GaiXerは短期間でセキュアな生成AI環境を構築可能です。また、価格は買い切りで、生成回数や利用量による追加課金がないため、予算管理がしやすくなります。
3. 高い処理性能
最大1000TOPS(Tera Operations Per Second:1秒あたり1兆回の演算)のAI処理性能を備えており、生成AIや大規模モデルの学習・推論を圧倒的なスピードで支えます。これにより、市役所全体で幅広く生成AIを活用し、業務効率化を推進できます。
導入・問い合わせ方法
Sovereign GaiXerは、手のひらサイズの本体で提供され、出荷後1〜2営業日で届き、導入初日から利用を開始できます。
製品の詳細や導入に関するお問い合わせは、以下のSovereign GaiXer公式サイトをご確認ください。
株式会社FIXERは、2009年の創業以来、Microsoft Azureの国内展開初期から企業・官公庁・自治体のエンタープライズシステムを中心に、クラウドを活用したIT基盤の構築と高度化を支援してきました。自社開発の生成AIサービス「GaiXer」に加え、オンプレミス型「Sovereign GaiXer」を提供することで、さまざまな現場で生成AIを実務に活用できる環境を提供し、テクノロジーによる業務負荷軽減と価値創出の実現を目指しています。
今後の展望
FIXERは今後も草加市に対し、あらゆる分野の業務でセキュアに生成AIを活用し、さらなる業務効率化と市民サービスの向上につながる業務改革を強力に支援していく方針です。今回の導入事例は、他の自治体や機密情報を扱う企業にとっても、安全な生成AI活用のモデルケースとなるでしょう。
