テレダイン・レクロイ、AIおよびHPC向けUltra Ethernet検証ソリューションを提供開始 – 次世代ネットワーク開発を加速
AI(人工知能)やHPC(高性能コンピューティング)といった先端技術の進化は、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる上で不可欠です。これらの大規模な計算処理を支えるネットワークインフラの性能や信頼性は、ビジネスの成功に直結します。テレダイン・レクロイは、AIおよびHPCインフラ向けに特化したUltra Ethernet™検証ソリューションの提供を開始しました。このソリューションは、次世代AIネットワークの開発・導入を効率化し、情報システム担当者やDX推進担当者が直面する課題を解決します。
次世代AIネットワーク検証の課題と解決策
AIやHPCのワークロードが大規模化するにつれて、ネットワークには極めて高い性能、信頼性、そして予測可能な低遅延が求められます。しかし、複雑化するネットワーク環境において、これらの要件を満たし、相互運用性を確保しながら開発を進めることは容易ではありません。
テレダイン・レクロイの新しい検証ソリューションは、これらの課題に対し、以下の統合機能で応えます。
-
ワイヤスピードのトラフィック生成: ネットワークの限界性能をテストするための大量のデータトラフィックを生成します。
-
ステートフルメッセージテスト: プロトコルの状態変化を伴う複雑なメッセージングを正確にテストします。
-
高度なプロトコル解析: ネットワークプロトコルの動作を詳細に分析し、問題点を特定します。
-
エラー挿入: 意図的にエラーを発生させ、ネットワークやデバイスがどのように対応するかを検証します。
-
パケットキャプチャ: ネットワーク上を流れるデータを詳細に記録し、分析します。
-
高度なデバッグ機能: 問題発生時に迅速に原因を特定し、解決するためのツールを提供します。
これらの機能が統合されることで、ネットワーク動作のエンドツーエンドの可視化が実現します。これにより、根本原因の迅速な特定、異なる機器間の相互運用性の強化、そして次世代AIネットワークインフラ導入時のリスク低減を支援します。
Ultra Ethernetとは?
Ultra Ethernetは、AIおよびHPC環境向けに設計されたオープンなEthernetベースのアーキテクチャです。従来のEthernetの利点を活かしつつ、高度な輻輳(ふくそう)管理機能、優れた拡張性、および信頼性向上機能によって、AI/HPCの厳しい要件に対応します。このオープンな標準規格に対応することで、多様なベンダーの機器が連携しやすくなり、将来的な拡張性も確保されます。
ソリューションを構成する主要製品
本ソリューションは、主に以下の製品で構成されています。
SierraNet M1288 Protocol Analyzer

SierraNet M1288は、イーサネットおよびファイバーチャネルのプロトコル解析を行うテストプラットフォームです。ネットワークの深層部を可視化し、複雑なプロトコル動作の検証を可能にします。
Xena Z800 Freya Ethernet Traffic Generator

Xena Z800 Freyaは、イーサネットトラフィックを生成する装置です。ワイヤスピードでのトラフィック生成やステートフルメッセージテストに対応し、ネットワークの負荷試験や性能検証に貢献します。
Xena Z1608 Edun Ethernet Traffic Generator

Xena Z1608 Edunもイーサネットトラフィックジェネレータであり、大規模なネットワーク環境における検証に活用されます。
検証対象となるUltra Ethernetの主要機能
このソリューションでは、Ultra Ethernetの以下の重要な機能について包括的な検証が可能です。
-
Link Layer Retry (LLR): リンク層での再送メカニズムにより、データの信頼性を高めます。
-
Credit-Based Flow Control (CBFC): クレジットベースのフロー制御により、ネットワークの輻輳を効果的に管理し、データロスを防ぎます。
-
Link Layer Discovery Protocol (LLDP): リンク層でデバイス情報を相互に発見し、ネットワーク構成の自動認識を可能にします。
-
ステートフルなUltra Ethernetプロトコルメッセージング: プロトコルの状態を考慮したメッセージの送受信を検証します。
-
プロトコルエラー挿入: 意図的にプロトコルエラーを発生させ、システムがエラーを適切に処理できるかを確認します。
-
メッセージ検査およびパケットキャプチャ: 送受信されるメッセージやパケットの内容を詳細に検査し、異常を検出します。
さらに、Xena Z800 FreyaおよびSierraNet M1288は、10G(ギガビット)および25GのNRZ(Non-Return-to-Zero)速度にも対応しています。これにより、チップエミュレーション(チップの動作をシミュレートすること)や、シリコン完成前の機能検証(Pre-Silicon Functional Testing)、異なる速度が混在する環境での相互運用性試験といった幅広い検証シナリオに対応します。
対象となる企業・組織
この検証ソリューションは、主に以下の企業や組織の皆様に役立ちます。
-
ネットワーク機器メーカー: 次世代AI/HPC向けネットワーク機器の開発・品質保証
-
半導体ベンダー: AI/HPC向けチップセットやNIC(ネットワークインターフェースカード)の開発・検証
-
クラウドサービスプロバイダー: 大規模なAI/HPCクラウドインフラの構築・運用
-
ハイパースケーラー: 大規模データセンターにおけるAI/HPCネットワークの最適化と信頼性向上
これらの組織において、AI/HPCインフラの設計、開発、導入、運用に携わる情報システム担当者やDX推進担当者にとって、本ソリューションはネットワークの性能と信頼性を確保し、市場投入までの時間を短縮するための強力なツールとなるでしょう。
提供状況と導入・問い合わせ方法
Ultra Ethernet対応のXena Z1608 Edun、Z800 Freya Ethernet Traffic Generator、およびSierraNet M1288 Protocol Analyzerは現在提供を開始しています。
製品情報、技術仕様、構成に関するご相談、および各地域での提供状況については、テレダイン・レクロイまでお問い合わせください。料金体系や提供形態についても、個別のご要件に応じて相談が可能です。
関連情報
Ultra Ethernet向けテストソリューションの詳細については、以下のページをご覧ください。
Ethernetトラフィック生成、プロトコル解析、エラー挿入、および検証ソリューションに関する詳細は、以下のページをご覧ください。
