エクイニクス、NVIDIA、Together AIが協業し、企業向けAI推論を加速する「Equinix Inference Exchange」を発表

エクイニクス、NVIDIA、Together AIが協業し、企業向けAI推論を加速する「Equinix Inference Exchange」を発表

AI推論の最適化を加速する「Equinix Inference Exchange」とは

グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業であるエクイニクスは、NVIDIAとの長年にわたる協業を拡大し、さらにTogether AIとの新たな協業を開始しました。これにより、企業向けの分散型AI推論プログラム「Equinix® Inference Exchange」を提供します。このサービスは、企業がAIの実験段階から本番運用へと移行する時間を短縮し、必要なデータ、ユーザー、エコシステムへの安全かつ低遅延な接続を実現することを目指しています。

Equinix Inference Exchangeは、NVIDIAの検証済みEnterprise Reference Architecturesと、200以上のオープンソースモデルをサポートするTogether AIの推論プラットフォームを組み合わせたものです。エクイニクスのグローバルなIBX®データセンター(高性能データセンター)を通じて提供され、Equinix Fabric®(デジタルインフラを直接、オンデマンドで接続するサービス)により、クラウド、ネットワーク、AIプロバイダーへの接続を実現します。

本ソリューションは2027年第1四半期より提供開始予定です。

Equinix Inference Exchange

企業が直面するAI推論の課題と解決策

AI活用が進む中で、企業は推論(学習済みAIモデルを使って予測や判断を行うプロセス)をどこで実行するかという重要な経営課題に直面しています。これはパフォーマンス、コスト、ガバナンスに大きく影響します。AIの活用がモデル、プロバイダー、地域をまたいで拡大するにつれて、推論はユーザー、データ、アプリケーションのより近くで実行される必要性が高まっています。

Equinix Inference Exchangeは、こうした課題に対応するために設計されています。分散型AI推論環境の運用に伴う複雑性を軽減し、企業が求める高い可視性と統制を維持できるように支援します。中立性を前提とし、オープンな構成を標準とすることで、ベンダーロックインのリスクを低減し、柔軟なAI環境の構築を可能にします。

サービスの主要な構成要素とメリット

Equinix Inference Exchangeは、以下の3つのレイヤーによって構成され、分散型AI推論をシンプルに実現します。

  • エクイニクス: 電力、高度な冷却設備、運用支援サービスを含むインフラ基盤を提供します。これらはEquinix Fabric®を介して、推論に必要なクラウド、ネットワーク、AIプロバイダーに接続されます。

  • NVIDIA: Enterprise Reference ArchitecturesおよびAIファクトリー向けに最適化されたインフラストラクチャを提供し、AI処理のスループット(データ処理量)の最大化とトークンコスト(AIが生成する単語あたりのコスト)の最小化を支援します。

  • Together AI: プラットフォームレイヤーを提供し、共有利用による効率性を実現するマルチテナント環境と、専有リソースを必要とするワークロード向けのシングルテナント環境の双方をサポートします。

このソリューションはEquinix Fabric上に構築されており、世界各地の主要都市圏で提供される幅広い推論サービスへの接続を実現します。企業は特定のプロバイダーに依存することなく、ニーズに応じて推論環境を選択でき、ファーストトークン生成までの時間(AIが最初の単語を生成するまでの時間)短縮が期待できます。

活用シーンと導入メリット

Equinix Inference Exchangeは、様々な企業向けAI推論のユースケースを支援することを目的としています。

  • メトロエッジ推論: ユーザーやデータの近く(大都市圏のエッジ)で推論を実行することで、低遅延なAI活用体験を実現します。エクイニクスの高いセキュリティ、運用規模、グローバルな展開力を活用できます。

  • オープンモデルへの移行: コスト管理やベンダーロックイン回避のため、独自のクローズドモデルからオープンソースモデルへワークロードの移行を検討している企業に対し、本番環境での円滑な移行をサポートします。Together AIのオープンモデルプラットフォームは、エクイニクスが提供する相互接続基盤を通じてアクセス可能です。

  • ソブリンAI: 規制産業や特定地域で事業を展開する企業向けに、データ所在地要件やデータ主権要件(データの保存場所や処理方法を自国の法律や規制に従って管理する権利)を満たす場所でAIワークロードを実行できる環境を提供します。データや推論処理をどこで実行するかの統制を維持しながら、大規模なAI展開を容易にします。

これにより、企業はAI導入時の複雑性を軽減し、より迅速にビジネス成果へとつなげることが可能になります。

提供形態と今後の展望

Equinix Inference Exchangeは、エクイニクスの世界77都市圏に展開する280を超えるデータセンターと、230のクラウドオンランプ、10,500社以上の企業が接続された中立的な相互接続基盤を活用して提供されます。これにより、AIエコシステムの中核的な存在として、多様なAIプロバイダーとの連携を可能にします。

また、グローバルに分散したAI環境間の接続を容易にする「Equinix® Fabric One™」も同時に発表されており、今後のAIインフラの進化に貢献することが期待されます。

料金プランに関する具体的な情報は公開されていませんが、詳細についてはエクイニクスの製品ページをご参照ください。

詳細情報と関連資料

Equinix Inference Exchangeに関するさらに詳しい情報は、以下のリンクからご確認いただけます。