DATAFLUCT、東武鉄道へマーケティングAIエージェントを提供開始 – 70万ID活用でCRM高度化を支援

DATAFLUCT、東武鉄道へマーケティングAIエージェントを提供開始 – 70万ID活用でCRM高度化を支援

DATAFLUCTが東武鉄道のCRM高度化を支援

株式会社DATAFLUCTは、東武鉄道株式会社が推進する「TOBU POINT ID」を軸としたCRM(顧客関係管理)高度化を、マーケティングAIエージェント「Airlake CDP Agent」により支援を開始しました。このサービスは、70万以上のIDを活用し、顧客プロファイル生成、セグメント作成、施策提案を一気通貫で支援するものです。

「Airlake CDP Agent」は、月別、曜日別、時間帯別の336パターンにわたる顧客の動的属性をAIで設計し、1,000種類以上のタグを機械学習で自動生成します。これにより、交通・決済・購買データを横断して一人ひとりの顧客を詳細に解析し、キャンペーンに対する反応確率を事前に予測できるようになります。この機能により、販促効率の向上と顧客体験の最適化が期待されます。

DATAFLUCT、東武鉄道へマーケティングAIエージェントを提供開始

既存データ基盤の次なる課題:顧客理解と施策判断の高度化

東武鉄道は、2020年11月に「TOBU POINT」サービスを開始し、顧客コミュニケーションのデジタル化を推進してきました。以降、「TOBU POINT ID」をキーに、乗車ポイント(トブポマイル)、ECモール(TOBU MALL)、特急券のチケットレスサービスなどとのID統合を進め、顧客一人ひとりの行動を可視化しやすい環境を構築しています。2025年5月には東武カードをリニューアルし、グループ外のデータも捕捉できる体制を整えることで、「顧客の解像度」を高めてきました。

こうした高まった顧客データを活用し、プロファイリングに基づいた精度の高い販促と、販促施策の検討・実施にかかる時間の短縮が求められていました。DATAFLUCTが開発した「Airlake CDP Agent」は、既存のCDP(顧客データプラットフォーム)やMA(マーケティングオートメーション)ツールに蓄積されたデータをさらに高度に活用するため、AIが顧客セグメントを設計し、キャンペーンに対する顧客ごとの反応率を予測することで、施策精度の向上と不要な配信の削減を支援します。今回の東武鉄道への提供が、この新サービスの初の事例となります。

東武鉄道におけるCRM高度化の具体的な仕組み

運輸・不動産・レジャー・流通など多岐にわたる事業を展開する東武鉄道では、「TOBU POINT ID」を軸に各種データを統合し、顧客プロファイリングに基づいた販促による収益・利益の向上、グループシナジーの強化、販促検討・実施時間の短縮を目指しています。今回のサービスでは、アプリ会員データ、自動改札データ、購買データなどを活用し、顧客ごとの行動や購買傾向を分析することが可能です。

具体的には、「Airlake CDP Agent」のAIエージェントが、東武鉄道が保有する交通データや決済データなどをもとに顧客プロファイルを推定し、趣味嗜好や行動特性に応じたタグ付けとセグメント作成を行います。これにより、精度の高いCRM施策の実現を支援します。月別×曜日別×時間帯別の動的属性を設計し、1,000種類以上のタグを機械学習で自動生成。さらにキャンペーン反応予測モデルを組み込むことで、各顧客がどの施策に反応しやすいかを予測し、反応が見込まれる顧客に優先的に施策を届け、関連性の低い通知を抑制できるようになります。

東武鉄道ならではのデータを活かしたタグ設計も特徴です。例えば、購買データの基礎分析から「健康志向(青果・魚介類などの購買構成比が高い)」「簡便志向」「節約志向」といった、ユーザーごとの購入金額に占めるカテゴリ構成比に基づくタグ付けロジックが構築されました。さらに、沿線の駅利用の有無といった行動データもタグ化し、鉄道・流通・商業施設など多様な事業・サービスを展開する東武鉄道ならではの顧客プロファイルをAIモデルで生成しています。ユースケースとしては、顧客プロファイリングAIを活用し、鉄道利用者で駅近隣のグループサービスの利用実績が少ない方に対する利用促進や、特急券の利用促進などが検討されています。

TOBU POINT ID を軸としたCRM高度化の全体像

Airlake CDP Agentの主要機能と導入メリット

「Airlake CDP Agent」は、顧客データからAIが顧客プロファイルを生成し、狙うべきセグメントの抽出、キャンペーン反応予測、A/Bテストの設計、施策実行後の振り返り、次施策の提案までを一気通貫で支援するマーケティングAIエージェントです。

主な機能

  1. 顧客IDによるデータ統合・名寄せ: 複数の顧客接点に分散したデータを、顧客IDを軸に統合・名寄せします。生のデータを無秩序に集約するのではなく、顧客IDを結合キーとしてデータをつなぐ設計とすることで、プライバシーに配慮しながら横断的な顧客理解の土台を整えます。
  2. AI顧客プロファイル生成: 購買行動、アクセス履歴、利用頻度、商品カテゴリ、需要予測データなどを横断的に分析し、顧客ごとの興味関心や購買心理をAIが推定します。性別・年代・会員区分といった静的属性だけでなく、「価格敏感層」「高LTV(顧客生涯価値)候補」「離反予兆層」「セール反応層」「特定カテゴリ関心」などの動的なインサイトタグを生成します。
  3. AIによるセグメント生成: 「売上最大化」「離脱防止」「新商品の初回購入促進」「休眠顧客の再活性化」などの目的を設定するだけで、AIが売上インパクトの高い顧客群を自動的に発見・抽出します。これにより、従来はマーケティング担当者が仮説を立て、エンジニアがSQL(データベースを操作するための言語)で抽出していた作業を自動化し、施策のマンネリ化を防ぐ効果が期待されます。
  4. AI A/Bテスト設計: 施策の仮説、訴求軸、KPI、対象セグメント、比較条件、サンプルサイズ、有意差判定の考え方など、A/Bテストに必要な設計をAIが支援します。担当者の経験や感性に依存しがちだったテスト設計を、より論理的かつ科学的に進めることができます。

Airlake CDP Agent の主な機能

既存システムとの連携

「Airlake CDP Agent」は、既存のCDP、MAツール、CRM、データウェアハウスを置き換えるものではなく、必要な機能のみを選択・連携して拡張できる「コンポーザブルCDP」としても機能します。すでに導入済みの顧客データ基盤やマーケティングツールを活かしながら、その上にAIによる顧客プロファイル生成、セグメント作成、施策提案の判断レイヤーを追加する形で導入できます。

将来展望:非構造化データ活用による顧客理解の深化

今回の東武鉄道との取り組みのスコープ外ではありますが、DATAFLUCTは、さらなる機能拡張に向けて、接客メモや問い合わせ、相談履歴などの非構造化テキスト(定型化されていないテキストデータ)を、業界ごとの概念体系であるオントロジー(概念や関係性を体系的に整理したもの)に沿って、顧客のニーズや懸念、生活の変化、関心テーマといった情報へ構造化し、購買・行動データと組み合わせて活用するための研究・開発を進めています。これにより、現場に蓄積された「言葉」のデータを、顧客理解を深める新たな手がかりとして活用することを目指しています。

将来構想:非構造化テキストも活用した顧客理解の拡張

Airlakeプラットフォームについて

「Airlake」は、データ分析・AIエージェント構築をトータルに支援するプラットフォームです。自然言語での対話を通じて高度なデータ分析や業務を自動化し、埋もれたデータからインサイトを創出します。AIデータ基盤「Airlake platform」、オーダーメイドAIモデル「Airlake AI models」、AIエージェント「Airlake AI Agents」を一気通貫で提供することで、安価でスピーディーに企業専用のAIを構築します。

Airlakeサービス紹介動画は以下をご覧ください。

導入・問い合わせ方法

「Airlake CDP Agent」のサービス詳細や導入に関するご相談は、DATAFLUCTのWebサイトからお問い合わせください。

株式会社DATAFLUCTは「データを商いに」をビジョンに掲げ、埋もれていたデータから新たな価値を生み出し、社会課題を解決するデータビジネスパートナーです。非構造化データをはじめ、データの形式にとらわれない「マルチモーダルデータ活用」に強みを持ち、データの収集・蓄積・加工・分析を一気通貫で実現します。需要予測によるロスの削減、持続可能な都市計画、脱炭素に向けた行動変容など世界基準の課題に着目した自社サービスも展開し、誰もがデータを有効活用することで持続可能な意思決定をすることができる世界の実現を目指しています。2019年JAXAベンチャー認定企業です。