GienTechが「DXPO東京26夏」でAI活用による企業変革支援を紹介:レガシーシステム再生から人材育成まで

GienTechが「DXPO東京26夏」でAI活用による企業変革支援を紹介:レガシーシステム再生から人材育成まで

AIと独自技術でレガシーシステムを再生

多くの企業が抱える課題の一つに、長年運用されてきた基幹システムのブラックボックス化があります。GienTech Japan 株式会社会長のWilliam Wong氏は、「ブラックボックス化した基幹システムをAIで再生」と題した講演で、この課題への解決策を提示しました。

解決できる課題

COBOLやRPGといった古いプログラミング言語で書かれたレガシーシステムは、その複雑さから保守・運用が困難になりがちです。システム全体がブラックボックス化し、業務変更への対応や最新技術への移行が大きな負担となっています。

提供されるソリューションとメリット

AIと解析技術を用いてレガシーコードを可視化・モデル化し、業務要件やシステム仕様との関係を整理します。その後、専門家による確認・承認を経たモデルを基に、Javaなどのモダンな技術による新システムのコード、API(異なるソフトウェア間でデータをやり取りするためのインターフェース)、データベース、テスト資産を自動生成します。

このアプローチにより、単純なコード変換に留まらず、既存システムに蓄積された業務知識を維持しながら、マイクロサービス(システムを小さな独立したサービスの集まりとして構築する手法)やクラウドネイティブ(クラウド環境の特性を最大限に活かしてアプリケーションを開発・運用する考え方や技術)環境への段階的な移行を支援します。AIによる自動化と専門家によるレビューを組み合わせることで、移行リスクを抑えつつ、開発期間や運用コストの削減が期待できます。

講演登壇者

生成AIで保険業務の「人材育成」と「引受査定」を高度化

保険業界では、収益性への圧力、商品・業務の複雑化、品質・ガバナンス・説明責任といった課題に直面しています。GienTech Consulting Japan 株式会社の周氏が講演した「AIが再定義する保険ビジネスの中核機能 ―― 人材育成と引受査定の高度化」では、生成AIを活用した2つのアプローチが紹介されました。

解決できる課題

  • 人材育成: 募集人の実践的な教育機会の不足、スキルレベルのばらつき。

  • 引受査定: 膨大な医療文書からの情報抽出や判断の属人化、査定の迅速化の難しさ。

提供されるソリューションとメリット

  1. 募集人教育の高度化:AI顧客との実践型ロールプレイ、会話分析・評価、個別フィードバック、教材・シナリオ生成を一気通貫で行うことで、募集人の提案力や応対力を効率的に向上させます。中国における先進事例では、営業職員の平均業績15%向上や、コンバージョン率19%から21%への向上といった成果が報告されています。
  2. AI引受査定:医療文書からの情報抽出・整理、不足情報や判断ポイントの提示などにより、引受査定(保険契約の申し込みがあった際に、保険会社が契約を引き受けるか、どのような条件で引き受けるかを判断するプロセス)の迅速化・標準化を支援します。これにより、査定業務の効率化と品質向上が期待できます。

AIを「回答装置」から「改善プロセスの一員」へ

GienTech Consulting Japan 株式会社の岡本氏は、「現場改善を支えるAI活用術」と題し、生成AIを単なる業務時間削減ツールではなく、現場改善のプロセス全体を支援する「改善プロセスの一員」として活用する考え方を紹介しました。

解決できる課題

AIを導入しても、単に質問に答えるだけの「回答装置」として利用しているだけでは、現場の根本的な改善には繋がりません。課題の特定から解決までの一連のプロセスにAIを組み込むことが求められます。

提供されるソリューションとメリット

AIを課題整理、原因分析、施策検討、優先順位付け、実行、効果確認、振り返りといった一連の改善プロセスに組み込むことで、現場の継続的な改善を支援します。物流現場を例に、AI活用で陥りやすい失敗とその改善策を解説し、その考え方を具現化したAIエージェント「Logi KAIZEN」や、AIだけでは解決できないシステム上の課題に対応する物流システム「LogiTailor」を紹介しました。これにより、現場の生産性向上と自律的な改善文化の醸成が期待できます。

AI人材育成の実践的な取り組み

GienTech Japan 株式会社の西村氏からは、AI人材育成サービス「AI Bootcamp」が紹介されました。これは、AIを「学ぶ・作る・動かす」ことをテーマに、AI人材の育成から実際の業務への適用までを支援する実践型のトレーニングプログラムです。企業内でのAI活用を推進するためには、技術だけでなく、それを活用できる人材の育成が不可欠であり、このプログラムはそのニーズに応えるものです。

幅広いAIソリューションを展示

展示ブースでは、今回紹介されたソリューションに加え、以下のAIソリューションが幅広く展示されました。

  • NexSure Underwriting AI: 保険引受査定を支援

  • NexSure Sales Coaching AI: 営業担当者の提案力・応対力向上を支援

  • LogiTailor: 企業ごとの業務課題に対応する物流システム

  • GienWiki: 社内ナレッジをAIで検索・活用

  • Logi KAIZEN: 物流現場の継続的改善を支援

  • AI Bootcamp: AI人材育成から業務適用までを支援

GienTechブースの様子

GienTechの展望と導入・問い合わせ方法

GienTechは今後も、AIを単なる業務効率化ツールとしてではなく、既存システムや業務プロセス、人材の能力を含めた企業変革の基盤として活用し、顧客企業のデジタル変革を支援していく方針です。

GienTechの提供するAIソリューションやサービスについて、より詳しい情報や導入に関するご相談は、以下の各社のウェブサイトよりお問い合わせください。