基幹データをAI活用基盤へ:primeNumber「TROCCO」とウイングアーク「Dr.Sum」が連携、データとAIの双方向活用を実現

基幹データをAI活用基盤へ:primeNumber「TROCCO」とウイングアーク「Dr.Sum」が連携、データとAIの双方向活用を実現

連携の背景と解決する課題

多くのエンタープライズ企業では、ERP(統合基幹業務システム)や生産管理、販売管理といった基幹システムに蓄積された重要な業務データが、セキュリティや技術的な接続のハードルにより、データ分析基盤やAI活用基盤に十分に統合されていないという課題を抱えています。

また、せっかくデータを分析しても、その結果が現場の営業やマーケティングなどの業務システムに還元されず、「データを集めて分析して終わり」になってしまうケースも少なくありません。このような状況では、データとAIを企業の成長エンジンとして最大限に活用することが困難でした。

今回の連携は、累計8,000社以上に導入されているデータ分析基盤「Dr.Sum」が提供する、AIエージェントによる自然言語(人間が日常的に使う言葉)でのデータ分析・活用環境に対し、TROCCOが多様なデータソースを効率的に集約し、さらに分析結果を業務システムへ還元する仕組みを整えることで、エンタープライズ企業におけるデータ・AI活用の全体最適を目指しています。

TROCCOとDr.Sumの連携で実現できる3つのこと

1. 基幹データのDr.Sumへの集約

TROCCOを通じて、Db2 for i(IBM i / AS400など、IBMが提供する中堅・中小企業向けの基幹業務システムプラットフォーム)をはじめとする基幹システムのデータをDr.Sumに集約できるようになります。本連携と同日にDb2 for iコネクタも正式提供が開始され、これまで接続のハードルが高かったIBM iの基幹データもDr.Sumへの集約対象となります。

TROCCOのSelf-Hosted Runner(クラウドサービスの一部機能を、利用企業のオンプレミス環境や閉域ネットワーク内で実行するためのソフトウェア)を利用することで、オンプレミス環境や閉域ネットワーク環境に存在するデータベースからも、セキュアにデータを転送することが可能です。大容量データのバルク転送(大量のデータを一度にまとめて転送すること)にも対応しており、エンタープライズ規模のデータ統合を実現します。

2. Dr.Sum Local MCP ServerによるAIデータ活用

Dr.Sumに集約されたデータは、Dr.Sum Local MCP Serverを通じてAIエージェント(AI技術を用いて、特定のタスクを自律的に実行するソフトウェア)が自然言語で活用できます。TROCCOで多様なソースからデータを集めるほど、AIが参照できるデータの質と幅が広がり、より精度の高い分析や意思決定支援が可能になります。

3. 分析結果の業務システムへの還元(リバースETL)

データ連携フロー

Dr.Sumで集計・加工した分析結果を、TROCCOのリバースETL機能(データウェアハウスやデータ分析基盤に集約された分析結果を、再び業務システムに書き戻す処理)を活用してSalesforce、SharePoint上のExcel、kintoneなどの業務システムへ書き出すことが可能です。これにより、分析結果を現場の営業・マーケティング活動に直接還元し、データに基づく業務改善サイクルの構築を支援します。

導入メリットと活用シーン

この連携により、情報システム担当者やDX推進担当者は、以下のような具体的なメリットと活用シーンをイメージできるでしょう。

  • データ統合の効率化とセキュリティ向上: 散在する基幹データを、安全かつ効率的に一元的な分析基盤に集約できます。これにより、データのサイロ化を防ぎ、全社的なデータ活用を促進します。

  • AI活用による意思決定の迅速化: 専門知識がなくても、AIエージェントに自然言語で質問するだけで、Dr.Sum上のデータを分析できます。これにより、経営層や現場担当者の迅速な意思決定を支援します。

  • データに基づく業務改善サイクルの確立: 分析結果をSalesforceなどの業務システムに自動でフィードバックすることで、「分析して終わり」ではなく、営業戦略の立案、マーケティング施策の最適化、顧客対応のパーソナライズなど、具体的な業務改善に直結させることが可能になります。

両社は、データとAIを駆使した次世代の経営手法「Generative Data Management」の実現を支援し、自律性と高信頼性を兼ね備えたデータ基盤の構築・運用をより迅速かつ持続的に進めるための重要な一歩となることを確信しています。

製品概要

クラウドETL「TROCCO」

TROCCOは、2,500以上の企業・団体に導入されているクラウドETLサービスです。ETL(Extract:抽出、Transform:変換、Load:書き出しの略で、異なるシステムからデータを集め、整形し、別のシステムに格納する一連の処理)機能に留まらず、データマート生成機能、ワークフロー機能、権限管理など、データ基盤の構築や運用に必要な機能を備えています。データ利活用における一連のデータエンジニアリングプロセスを自動化し、お客様のデータ活用を支援します。

TROCCO 公式サイト

データ分析基盤「Dr.Sum」

Dr.Sumは、散在する企業の大量データを統合・活用するためのデータ分析基盤です。特許取得の高速集計データベースエンジン、ユーザーインターフェース、データ連携ツールなど企業のデータ活用に必要な機能を網羅しており、いずれもノーコード開発が可能な設計で8,000社以上(クラウド版とパッケージ版の累積社数、2026年2月時点)に導入されています。また、国税庁公認の第三者機関であるJIIMAの定める「電子帳簿ソフト法的要件認証」「電子書類ソフト法的要件認証」「電子取引ソフト法的要件認証」を取得しています。

Dr.Sum 公式サイト

共同セミナー開催のご案内

本連携に関連して、両社は共催セミナーを開催します。データとAIを活用した最新のデータ基盤構築に関心のある方は、ぜひご参加ください。

セミナー名称 基幹データを眠らせない!TROCCOとDr.Sumで実現する「AI×業務還元」の最新データ基盤構築
日時 2026年9月15日(火)14:00〜15:00
開催形式 オンライン
詳細・お申込み先 セミナー詳細・お申込み

導入・問い合わせ方法

本連携や各サービスに関する具体的な導入相談やお問い合わせは、以下の企業サイトまたは問い合わせフォームより可能です。

企業データのAI活用推進と業務効率化を目指す情報システム担当者やDX推進担当者にとって、本連携は強力なソリューションとなるでしょう。