PHPの重大な脆弱性に首相や政府機関も注意喚起 トラスクエタが「TRUSQUETTA EYES」にPHPバージョン監視機能を追加

PHPの重大な脆弱性に首相や政府機関も注意喚起 トラスクエタが「TRUSQUETTA EYES」にPHPバージョン監視機能を追加

株式会社トラスクエタ(代表取締役:髙橋 聡)は、企業のWebサイト管理を効率化する統合監視ツール「TRUSQUETTA EYES(トラスクエタ アイズ)」に、新機能「PHPバージョン監視機能」を追加した。Webサイトの管理状況を経営者や管理職にも分かりやすく可視化し、必要な保守・更新につなげることを目的とした機能強化である。

PHPの重大な脆弱性に、政府機関も相次いで注意喚起

2026年10月、世界中で広く利用されているプログラミング言語「PHP」に重大な脆弱性が発見された。国内では金融機関や大手企業などで、Webサイトやオンラインサービスの一時停止が相次いで報じられた。金融機関、自治体、官公庁、大手企業などが対応を迫られる事態となっている。

政府側の動きとしては、2026年10月21日に内閣総理大臣がXへの投稿で注意喚起を行った。投稿では、WebサイトでPHPを使用しているかを確認したうえで、公開される修正プログラムを速やかに適用できるよう準備することを呼びかけている。国家サイバー統括室も、PHPの更新プログラムに重大な脆弱性へのセキュリティ修正が含まれているとして、速やかな適用を促した。翌22日には総務省が国家サイバー統括室の注意喚起を紹介し、WebサイトやWebシステムを運営・管理する事業者に対して必要な対応を求めた。

同社は、これらの注意喚起はPHPの脆弱性が一部のIT企業だけの問題ではなく、幅広い事業者が対応すべき課題であることを示していると捉えている。そのうえで、Webサイトのセキュリティ対策はもはやIT担当者だけの問題ではなく、経営者や管理職が把握すべき重要な経営課題になっているとしている。

「自社のWebサイトは大丈夫か」企業が直面する5つの課題

PHPは、WordPressをはじめとする多くのWebサイトやWebシステムで使われている。しかし、Webサイトの制作・管理を外部の制作会社に委託している企業や、専任の情報システム担当者がいない企業では、自社サイトのシステム環境を十分に把握できていない場合がある。同社は、こうした課題がセキュリティ対策だけでなく、事業継続や信用維持にも関わるとして、具体的に次の5点を挙げている。

  • 自社が管理するWebサイトの全体像が分からない(企業サイト、採用サイト、サービスサイト、キャンペーンサイトなど、管理対象が増えるにつれて、運用状況の把握が難しくなる場合がある)
  • PHPのバージョンやサポート状況を把握できていない(自社サイトがどのPHPバージョンで稼働しているか分からず、更新の必要性を判断するための情報が不足している場合がある)
  • 重大な脆弱性が公表されても、自社への影響を判断できない(緊急のセキュリティ情報が発表されても、対象となるシステムや管理担当者を把握できていなければ、初動対応が遅れる可能性がある)
  • システム更新が必要になっても、対応できる担当者がいない(保守契約がない、制作会社との取引が終了しているなどの理由で、必要な更新作業を依頼できないケースがある)
  • Webサイトの更新履歴を把握できていない(いつ更新されたのか、どのような変更が行われたのかを把握できず、管理や確認作業に負担が生じる場合がある)

3つの主要機能と、経営層を意識した画面設計

新たに加わったPHPバージョン監視機能は、管理対象のWebサイトのPHPバージョン状況を把握し、システムの保守・更新を検討するための情報を提供するものだ。管理に必要な情報を一元化することで、経営者や管理職がシステム環境の状況を確認しやすくなるほか、保守担当者との情報共有や更新作業の検討を支援する。なお同社は、本機能はPHPのバージョン管理を支援するものであり、すべての脆弱性を検出したり、サイバー攻撃を防止したりすることを保証するものではないとしている。TRUSQUETTA EYESの主要機能は次の3つとなる。

  • URL一元管理:企業サイト、採用サイト、サービスサイトなど、企業が管理する複数のWebサイトのURLを一覧化し、管理対象の把握や情報共有を効率化する
  • Webサイト更新履歴管理:更新履歴を管理して変更状況を確認しやすくし、担当者や外部委託先との確認作業を支援する
  • PHPバージョン監視【新機能】:Webサイトで使用されているPHPのバージョン状況を把握し、継続的なバージョン管理を通じて必要な保守・更新の検討につなげる

同サービスは、ITの専門家だけでなく経営者や管理職にも使いやすいことを目指している。特に40代・50代の経営者や管理職を主要な利用者層として想定し、専門的な知識がなくてもWebサイトの管理状況を理解しやすい画面設計を重視した。高度なIT知識を必ずしも身につけなくても、自社のWebサイトが今どのような状態なのかを把握し、必要な対応を判断するための情報を分かりやすく提供するという。

「監視して終わり」にしない保守・運用支援

同社がTRUSQUETTA EYESの最大の強みとして挙げるのが、監視・管理機能に加え、必要に応じて保守・運用作業まで支援できる点だ。PHPの更新が必要になっても、社内に対応できる担当者がいなかったり、制作会社との契約が終了していたりすると、対応が進まないことがある。こうした場合にも同社が相談を受け付け、対象サイトの環境や作業内容に応じて必要な保守・更新作業を支援する。監視ツールと人的サポートを組み合わせ、「問題を見つける」だけでなく「問題の解決まで寄り添う」ことで、企業のWebサイト運用における負担軽減を目指す。保守・運用作業の対応可否、作業範囲および費用は個別に案内される。

導入検討向けには2週間の無料トライアルが用意されており、価格の詳細は同社営業への問い合わせとなる。2010年設立のIT企業である同社は「世界の確認作業をスマートに。」をミッションに掲げ、企業の確認・管理業務の効率化に取り組んでいる。TRUSQUETTA EYESでは、Webサイトの管理状況を分かりやすく把握できる機能の充実を図り、企業の安定したWebサイト運用を支援していく。さらに今後も、監視・管理機能の改善と保守・運用支援を通じて、企業が安心して事業活動に取り組める環境づくりに貢献していくとしている。

出典:株式会社トラスクエタ