ナレッジワーク、「セールスAIエージェントOS」を提供開始 – 営業生産性向上の鍵、35億円調達でパートナーシップ加速

ナレッジワーク、「セールスAIエージェントOS」を提供開始 – 営業生産性向上の鍵、35億円調達でパートナーシップ加速

結論:営業組織のAI活用を加速する「セールスAIエージェントOS」とは

株式会社ナレッジワークは、営業活動に特化したAIエージェントを「精度高く」「素早く」「使いやすく」提供するための基盤となる「セールスAIエージェントOS」の提供を開始しました。

この新しいOSは、営業担当者の非効率な業務や成果のバラつきといった、多くの企業が抱える営業生産性の課題を解決し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を強力に支援します。

営業組織が抱える課題とAI活用の現状

多くの企業で生成AI(Generative AI)の導入が進む一方で、その95%がROI(投資収益率)をもたらすことに失敗していると言われています。これは、全社共通の汎用的なAI導入が、特定の業務に最適化されていないことに起因すると考えられます。

特に日本の営業組織では、以下のような課題が顕著です。

  • 営業効率の課題: 営業担当者が商談準備や社内業務に多くの時間を割かれ、顧客との商談に十分な時間を確保できていません。

  • 営業成果の課題: 営業担当者ごとの成果に大きなバラつきがあり、組織全体の売上を安定的に向上させることが困難です。

営業組織の課題

「セールスAIエージェントOS」が提供する機能と解決策

「セールスAIエージェントOS」は、個社固有の営業戦略や営業データをAIエージェントが適切に活用することで、精度の高いエージェントを提供する基盤です。

このOSは以下の4つのレイヤーで構成され、営業に特化した垂直型AIエージェントの実現を可能にします。

  • オントロジーレイヤー: AIエージェントが、個社の営業データを営業文脈(顧客情報、製品知識、成功事例など)で結びつけ、意味のある情報として活用できるようにします。

  • ストラテジーレイヤー: AIエージェントに、個社ごとの具体的な営業戦略や目標をインプットし、その戦略に基づいた行動を促します。

  • AIエージェントレイヤー: AIエージェントの実装、運用管理、そしてそのパフォーマンス分析を行います。

  • インターフェイスレイヤー: 営業担当者がAIエージェントを直感的かつ容易に利用できるよう、使いやすい操作画面を提供します。

ナレッジワークのセールスAIエージェントOSの主な構成

ナレッジワークは、この「セールスAIエージェントOS」の基盤の上に、これまで提供してきた「セールスAXコンサルティングシリーズ」(顧客の営業業務に合わせたAIエージェントの構築・運用支援)や「セールスAIプロダクトシリーズ」(標準的な営業業務に対応するAIエージェントの提供)を展開します。これにより、企業は自社のニーズに合わせたAIエージェントを効率的に導入・活用できます。

ナレッジワークのセールス3シリーズ

導入メリットと活用シーン

導入メリット

  • AIエージェントの精度向上: 個社固有の営業データや戦略に基づいたAIエージェントにより、一般的なAIでは実現できない高精度な提案や業務支援が可能になります。

  • 営業効率の劇的な改善: 商談準備や社内報告といった定型業務をAIが代行することで、営業担当者は顧客との商談や戦略的な活動に集中でき、顧客接点の質と量を向上させます。

  • 営業成果の最大化と平準化: 経験豊富な営業担当者のノウハウをAIエージェントが学習・活用することで、組織全体の営業スキルを底上げし、成果のバラつきを解消します。

活用シーン

  • 商談準備の自動化: 過去の成功事例や顧客情報をAIが分析し、最適な提案資料やトークスクリプトを自動生成。

  • リード管理と優先順位付け: 膨大なリードデータから、AIが成約確度の高いリードを特定し、営業担当者に通知。

  • 社内業務の効率化: 営業報告書の作成やCRM(顧客関係管理システム)へのデータ入力など、時間を要する事務作業をAIがサポート。

すでにNTTドコモビジネス、みずほ銀行、日清食品といった大手企業で数千名規模での導入実績があり、その効果が実証されています。

資金調達と今後の戦略的パートナーシップ

ナレッジワークは、シリーズCラウンド1stクローズにおいて、第三者割当増資で35億円の資金調達を実施しました。新規投資家には、リコージャパン、Canon Marketing Japan MIRAI Fund、NTTドコモ・ベンチャーズ、三井住友銀行、ゆうちょアセットマネジメント、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、三井住友信託銀行、フコクCVCファンド-THE MUTUAL for Next 100-、電通ベンチャーズSGPファンド、博報堂DYベンチャーズなど、各業界のリーディングカンパニーやCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)が名を連ねています。

投資家ロゴ

この資金調達と資本業務提携を通じて、各パートナー企業が持つ顧客基盤やソリューションと、ナレッジワークが持つAIを中心としたテクノロジーおよびセールスイネーブルメント(営業力強化)のノウハウを掛け合わせ、セールスAIエージェントの提供をさらに加速していく方針です。

料金・提供形態、セキュリティ、導入方法について

  • 料金・提供形態: 個別のコンサルティングサービスとプロダクト提供を組み合わせた形態で提供されます。具体的な料金プランについては、企業の規模や導入範囲によって異なるため、直接問い合わせが必要です。提供形態は、SaaS(Software as a Service)としてクラウド経由で利用する形式が中心です。

  • セキュリティ・連携: 「セールスAIエージェントOS」は個社の営業データや戦略を活用する基盤であるため、データセキュリティは極めて重要であると考えられます。プレスリリースには詳細なセキュリティ対策の記述はありませんが、大手企業への導入実績があることから、堅牢なセキュリティ体制が構築されていると推測されます。また、多数の戦略的パートナーとの連携により、将来的には多様な既存システムやソリューションとの統合が期待されます。

  • 導入・問い合わせ方法: 「セールスAIエージェントOS」に関する詳細情報や導入に関する問い合わせは、以下の公式ウェブサイトから可能です。

情報システム担当者やDX推進担当者は、企業の営業生産性向上とAI活用戦略の一環として、ナレッジワークの「セールスAIエージェントOS」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。