米Tier1サプライヤーが40年・14万件のデータを一元化:CADDi導入で最大70%の工数削減を実現

米Tier1サプライヤーが40年・14万件のデータを一元化:CADDi導入で最大70%の工数削減を実現

米Tier1サプライヤーが「CADDi」導入でデータ統合と工数削減を達成

米国を拠点とするTier1自動車部品サプライヤーのNeaton Auto Products Manufacturing(NAPM)は、キャディ株式会社が提供する製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」を導入し、長年にわたるデータ管理の課題を解決しました。その結果、40年分、14万件以上に及ぶ膨大なデータを一元化し、情報収集にかかる工数を最大70%削減することに成功しています。

NEATON AUTO PRODUCTS MANUFACTURING, INC. CADDi

CADDiとは?製造業のデータ活用を加速するAIプラットフォーム

「製造業AIデータプラットフォームCADDi」は、製造業のエンジニアリングチェーン(製品開発プロセス)とサプライチェーン(原材料調達から製品供給までの一連の流れ)上のデータを解析・関連付け、そこから有益なインサイト(洞察)を抽出することで、生産活動と意思決定を高度化するサービスです。

CADI

製造業が持つ膨大な経験とデータをデジタル資産として統合し、AIとテクノロジーの力で競争力強化を支援します。

解決した課題:データ分散と情報収集の非効率性

NAPMでは、Tier1自動車部品サプライヤー(自動車メーカーに直接部品を供給する一次請け企業)として多品種の部品設計・製造を手がける中で、以下のような課題に直面していました。

  • データ分散: 40年分の設計・生産データが複数の共有ドライブや複雑なフォルダ階層に分散しており、正確な仕様の特定や最新版の確認に多大な手作業が発生していました。

  • 情報収集の非効率性: エンジニアや品質管理(QA)担当者が、高付加価値な業務ではなく情報収集に多くの時間を費やしていました。手書きメモを含むスキャン書類の所在特定や再利用も困難でした。

  • 調達業務の課題: 過去の部品情報や価格情報をサプライヤーの見積評価に活用することが難しく、戦略的な調達活動(企業の目標達成のために、供給業者との関係や調達プロセスを最適化する戦略)に時間を割けていませんでした。

製造業全体でデジタル化からAI活用への移行が進む中、開発・生産・品質・出荷の全部門を中央システムでつなぐデータ統合は、AIによるタイムリーなエラー検知と迅速な意思決定を実現するために不可欠でした。

導入効果:工数削減と高付加価値業務への集中

CADDiの導入により、NAPMはPLM(製品ライフサイクル管理)やERP(統合基幹業務システム)のデータ、さらには手書きメモを含むスキャン書類など、14万件以上のデータを一つのプラットフォームに集約しました。これにより、エンジニアリング・品質管理・調達にまたがる製造インテリジェンスの基盤が構築されました。

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具体的な導入効果は以下の通りです。

  • エンジニアリング部門: 図面や関連文書の一元化により、情報収集にかかる工数を40〜70%削減。これにより、エンジニアはフォルダ探索に費やしていた時間を、より高付加価値な設計・検証業務に充てられるようになりました。

  • 品質管理(QA)部門: QA管理者のBeth Crose氏は「以前は必要な情報にたどり着くまでの手間がデータ活用の壁になっていましたが、その障壁がなくなりました」とコメントしています。QA関連の情報収集時間は約50%短縮され、図面・設計メモ・QAシートを一箇所から参照できるようになったことで、根本原因分析に直接着手できる環境が整いました。

  • 利用ユーザー数の拡大: 導入当初30名だったCADDiの利用ユーザー数は、85名へと183%増加し、その活用はチーム横断で広がっています。

今後の展望:調達能力のさらなる向上

NAPMは、製造インテリジェンスの基盤としてのCADDiの運用が軌道に乗ったことを受け、今後の利用範囲拡大を検討しています。特に、見積効率とコスト可視化のさらなる向上を目指し、設計図面と見積もり・調達情報を連携させることで、過去の類似部品データをもとに価格の妥当性を客観的に判断し、データに基づいたサプライヤーとの建設的な対話ができる体制の構築を目指しています。

NAPMのNaomi Noda氏(Vice President of Design Engineering)は、「CADDiを導入した主な目的は調達能力の向上でした。調達における重要な課題は、部品コストの適正化です。それが利益率と顧客への提供価格に直結するからです。CADDiを通じて、点在していたデータが統合され、チームが本来注力すべき業務に時間を使えるようになってきています。AI活用に向けたデータ基盤の整備をさらに加速させていきます」と述べています。

対象企業規模・導入方法など

今回の事例では、自動車部品サプライヤーという中〜大規模の製造業が対象となっています。CADDiは、製造業の知見とAI・テクノロジーの力で、点在する経験とデータを資産に変え、競争力を高めることを目的としています。PLMやERPといった既存システムとの連携を通じて、多様なデータを統合できる点が強みです。

CADDiに関する詳細情報や導入・問い合わせについては、以下の公式サイトをご確認ください。

キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」を提供するグローバルスタートアップです。日本をはじめアメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開し、製造業のグローバルな変革を実現しています。

まとめ

CADDiの導入は、NAPMが長年抱えていたデータ管理の課題を解決し、エンジニアリングや品質管理、調達といった基幹業務の効率を大幅に向上させました。これは、製造業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)とAI活用を推進する上で、データ統合がいかに重要であるかを示す具体的な事例と言えるでしょう。今後、多くの製造業がCADDiのようなデータプラットフォームを活用し、高付加価値な業務への集中と競争力強化を実現していくことが期待されます。