株式会社オサラロック(本社:埼玉県さいたま市)は、WordPressで作られた会社・お店・個人のサイトやブログを、作り直さずに今の見た目のまま、PHPを使わない静的サイトへ移すサービス「WordPressの引っ越し便」を開始しました。あわせて、URLを入力するだけでWordPressで動いているかどうかと、外から見える版を確認できる無料チェックも公開しています。

PHPの脆弱性公表と、PHP 8.2のサポート終了が背景に
2026年10月21日、PHPに深刻度9.2の脆弱性が2件公表されました。この脆弱性はWordPressを更新しても解消されず、PHP自体を更新する必要があります。PHP公式・IPA・JPCERT/CCの発表によると、PHP 8.1以前はPHP公式の更新がすでに終わっています(今回は例外的に最小限の修正のみ公開)。PHP 8.2も、2026年12月31日でサポートが終わります。
その一方で、会社案内やお店の紹介、もう更新しないブログのように、PHPやWordPressの機能をほとんど使っていないサイトも多くあります。こうしたサイトは、HTMLだけの静的サイトにすることで、PHPの脆弱性の対象から外れます。
まずは自社サイトで実施
同社は埼玉・東京でレンタルスタジオとワークスペースを運営しています。2026年10月23日には、レンタルスタジオ「DAYS」と個室ワークスペース「とらのワークスペース」の公式サイトを、同じ方法でWordPressから静的サイトへ移しました。見た目、予約ボタン、お問い合わせフォームはそのままで、サーバーではPHPのプログラムが動いていません。

「作り直し」ではなく「引っ越し」 サービスの特長と料金
「WordPressの引っ越し便」の主な特長は次のとおりです。
- パスワードを預からない:公開されているページから書き出すため、WordPressの管理画面には入らない
- 会社のメールを止めない:メールの設定には触れない手順で、ドメインの切り替えを案内する
- 作り直しではなく引っ越し:デザイン・文章・写真はそのままで、原稿や写真を用意する必要はない
- 全ページを「前・後」で見比べて納品:画面を画素ごとに比べた見比べ表が付く
- ブログも丸ごと移す:記事・カテゴリー・タグ・ページ送りまで移し、これまでのコメントは表示を残す
料金は以下のとおりです。
- 基本料金:49,800円(税込)。固定ページ10ページとブログ記事30本まで、お問い合わせフォーム1つ、5営業日
- ブログ記事の追加:31〜100本は+10,000円、101〜300本は+20,000円、301〜1,000本は+50,000円
- 最初の3社:29,800円(税込)。引っ越し前後の画面を事例として掲載してよい場合
一方で、毎週お知らせを書いている、ネットショップや予約の機能があるなど、WordPressの機能を使い続けるサイトについて、同社は引っ越しではなく「サーバーでPHPを最新にする」ことをすすめています。

無料チェックと実例、自分で移したい人向けのキットも用意
無料チェックでは、URLを入力するだけで、そのサイトがWordPressで動いているかと、外から見えるWordPressとPHPの版を確認できます。公開されているトップページを1回読むだけで、ログインやサイト内部を探る通信は行いません。
実例として、架空の会社のWordPressサイト(6ページ・フォームつき)を同じ手順で引っ越したサイトも公開しています。引っ越し後のPHPファイルは0で、お問い合わせフォームも動作しており、会社概要ページの見た目の差は0.0055%でした。
このほか、PHP 8.2のサポート終了を前に、WordPressのサイトが年内にやるべきことを3つにまとめた解説記事(出典:PHP公式・IPA・JPCERT/CC・WordPress.org)を公開しています。自分で移したい人に向けては、同社が使っている手順と道具をまとめた「自分でできる脱WordPress 引っ越しキット」(1,980円)をBOOTHで販売しています。
出典:株式会社オサラロック
