RPA の課題を解決する自律型AI「Cowork」登場、ブラウザ操作を自動化

RPA の課題を解決する自律型AI「Cowork」登場、ブラウザ操作を自動化

ナレッジセンスが提供する法人向けChatGPTサービス「ChatSense」の新機能として、ブラウザ操作を自動化するエンタープライズ向けAI「Cowork」のベータ版提供を開始します。従来のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の課題を克服し、自然言語指示だけで複数ツールを横断した業務自動化を実現する点が特徴です。本記事では、Coworkの機能と現場での活用ポイントを解説します。

RPA導入の現実的な課題

業務自動化の主流手段として多くの企業に導入されてきたRPAですが、運用段階で複数の課題に直面しているケースが多くあります。

画面レイアウトの変更に弱く、ちょっとした修正で動作しなくなる「脆弱性」、自動化ルールの設定・管理ができる人材が限定される「属人化リスク」、そして導入・保守に要する高コスト——これらの問題により、せっかく導入したRPAの運用に膨大なリソースを費やしている企業も少なくありません。こうした課題を背景に、より柔軟で管理しやすい自動化ソリューションへのニーズが急速に高まっています。

自律型AI「Cowork」の4つの特徴

1. 自然言語指示でブラウザ操作を自動実行

ChatSense上でAIに業務を指示するだけで、検索・フォーム入力・データ収集といったブラウザ操作が自動実行されます。プログラミング知識や事前設定が不要なため、現場の業務担当者が直接利用でき、自動化のハードルが大幅に低下します。

2. 複数ツールを横断したワークフローに対応

ブラウザ操作の範囲にとどまらず、ExcelやPowerPointなど複数のツールを組み合わせた一連の業務に対応します。データ収集からレポート作成まで、エンドツーエンドでAIが自動処理することで、手作業による転記ミスや手戻りを削減できます。

3. 壊れにくい自律型設計で属人化を回避

シナリオ事前設定型のRPAと異なり、Coworkは状況判断しながら自律的に動作するため、画面レイアウト変更の影響を受けにくくなっています。また、特定担当者への依存を排除し、チーム全体での業務自動化運用を実現します。

4. エンタープライズグレードのセキュリティ体制

許可されたサイトのみで自動化が進む仕組みになっており、意図しない自動化操作を防止します。さらにAIが高リスクアクションを自動検知し、実行時に人間の最終確認を求めるため、情報セキュリティポリシーに準拠した安全な自動化環境を提供します。

ChatSenseとは——法人向けChatGPTの実装形

ChatSenseは、OpenAIのChatGPTをベースに、企業の機密情報保護とコスト効率を両立させた法人向けサービスです。チャット内容がAIの学習に使われない仕組みを全プランで提供するほか、プロンプトの社内共有機能やメンバー一括管理など、エンタープライズ向けの独自機能を備えています。初期費用不要、最低利用期間の縛りなしという柔軟な契約形態により、導入ハードルを低く設定しているため、DX推進の第一歩として検討しやすい選択肢となります。

ベータ版提供スケジュール

2026年4月30日よりベータ版ユーザーの募集を開始し、5月初旬から順次利用環境を配布予定です。既存ChatSenseユーザーは営業担当者への連絡、新規の企業は専用お問い合わせフォームでの応募が可能です。月額課金制で1名から利用でき、1ヶ月単位での短期利用も可能です。

実践ポイント

  • 現場の声を重視:RPA運用で属人化やメンテナンスコストが課題になっている場合、自律型AIへの切り替えを検討する価値があります

  • セキュリティ体制を確認:導入前に高リスクアクション検知機能やサイト許可リスト機能などの仕組みを企業のセキュリティ基準に照らし合わせ、運用ルールを整備します

  • ベータ段階での活用:本格導入前に小規模な部門で試運用し、業務プロセスとの相性を確認することが成功のカギになります

  • 他ツールとの連携設計:ExcelやPowerPointなど既存ツールとの組み合わせを想定し、エンドツーエンドの自動化シナリオを事前設計します

  • 変更管理体制の構築:RPAとは異なり、自律的に動作するため、自動化ルール変更時の承認フローや監視体制を整えておくことが重要です

引用元:プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES